スクーバ・ダイビングもアウトドア・レジャーのひとつ。自然を相手にするアクティビティです。水中という環境ですは、息をするにも機械の力を借りなくてはならないし、深く潜るほど身体に水圧がかかります。本来、安全に楽しめるスクーバ・ダイビングですが、それなりの危険性がないとは言えないのです。だからこそ、PADIオープンウォーターダイバーコースで安全確保と危険回避のスキルをしっかり学びます。スキルをきちんと身につけることは、安全にダイビングを楽しむための基本です。
PADIオープンウォーターダイバーコースは、「知識開発(学科の講習)」、「プールダイブ※」、「海洋実習」という3つのセクションから成り立っています。「学科講習」と「プールダイブ」は各々5セクションに細分化され、簡単なものからどんどんと難しくといった内容で身につけていきます。「海洋実習」では、実際に4回のダイビングを行います。※「プールダイブ」は、プールだけでなく海の浅い場所で行う場合もあります。
水泳が得意である必要はありません。ただ泳げればOKです。コースを開始する前にPADIインストラクターが水に慣れているかどうかの確認をいたしますので、泳ぎの苦手な方はご相談ください。ダイビングを始めたら水泳がうまくなったとういう方もいらっしゃいます。
約250種類もいるサメのうち、人間にとって危険なのは約4~5種類で、これらのサメとは滅多に遭遇することはありません。一般にダイビングで見るサメはリーフシャークと呼ばれる小型のおとなしい種類で、ファンも多いほどです。サメに限らず危険な生き物についての情報は、その海を熟知したインストラクターによく聞いて安全なダイビングを心がけることが大切です。
マスクをすると水中ではものが1.25倍ほど大きく見えるので、視力は0.5ぐらいまでなら問題はないと思われます。それよりも視力が悪い方、また心配な方は、水中マスクに度付きレンズを入れてご使用するのがベターでしょう。
生理中のダイビングは大丈夫と言われていますが、他のスポーツと同様、生理痛がひどいときは避けた方がよいでしょう。妊娠中のダイビングはNGです。ダイビングと母体や胎児への影響の因果関係は研究中の段階ですが、ダイビングが原因の流産などが世界でも数件とはいえ報告されています。
PADIでは、コース参加前に病歴を伺い、それによって医師の判断を仰ぐ場合があります。ご心配な場合は、まずPADIショップへご相談ください。一般に狭心症や心筋梗塞などの循環器系疾患をお持ちの方は避けた方がよいでしょう。頻繁に喘息の発作があり方、貧血や高血圧の方も、PADIショップやかかりつけの医師にご相談ください。
年齢の上限はありません。70歳を過ぎてもダイビングを楽しでいる方はたくさんいらっしゃいます。ただし、45歳以上の方は講習を始める前に診断書をご用意いただく場合もあります。年齢の下限は、成長期における水圧の影響を考慮した10歳です。なお、未成年者は親権者の同意が必要です。
大丈夫です。ダイビング器材はパソコンやAV機器のように複雑な構造をした機械ではありませんし、熟練しないと扱えないような難しい操作も必要としません。インストラクターの丁寧な指導のもと、自分で器材を扱うことで、操作や取扱いにも次第に慣れてくるでしょう。